排水分野(グリストラップ・染色工場排水の脱色)
グリストラップオゾン発生器によるグリスの液化
<グリストラップへのオゾン注入>
- 食品工場、ホテルやレストランなどの厨房のグリストラップの浄化に役立つシステムです。
- オゾンガスが排液中の油脂(グリス)を乳化・液化させるため硬化した油脂の除去作業がなくなり清掃作業が軽減します。
- また、排水基準数値ノルマルヘキサン値の低下にも効果的です。
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グリースに対するオゾンの効果
■ グリストラップ槽内のグリースがオゾンにより液化します。
※オゾンは脂肪族炭化水素やアルコール類に対する酸化作用が強いため、油脂を水溶性に変える特性があります。
■ 一度液状になった油脂は、再び固形化することはありません。
■ グリストラップ槽周辺の悪臭がなくなります。
■ グリストラップ槽内に生息する小さな虫の繁殖を防ぎます。
■ グリストラップ内の水質ノルマルヘキサン値が減少します。
グリストラップへのオゾン注入システム概要

上図はグリストラップ槽内にオゾンを注入するシステムの一例です。
基本的にはオゾンガス発生器よりオゾンガスを供給し、配管を通してグリストラップの底からバブリングする方式です。下写真は、某食品工場のグリストラップにオゾンガスを注入した結果です。
オゾンガス発生器設置前

グリストラップ第1槽 |

グリストラップ第2槽 |
グリスが固形化してる状態であった。
オゾンガス注入3週間後

グリストラップ第1槽 |

グリストラップ第2槽 |
オゾンガス注入3週間後、グリスは白濁した液状になり、一部直径3cm程の球状の塊ができた。
オゾンガス注入3ヶ月後

グリストラップ第1槽 |

グリストラップ第2槽 |
グリスは半透明の液状になった。ノルマルヘキサン値も減少。
染物工場の脱色システム
工場廃水や染料、不凍液などを含む廃液をオゾンガスにより、繰り返し脱色し河川へ放流する脱色循環システムです。
下図は染物工場(1日20tもの排水が出る)の脱色システムの納入事例です。
脱色システムの効果
■ 汚れた液体(染物の廃液や不凍液など)の脱色ができます。
■ 汚れた液体の脱色だけでなく、BODやCODなどの化学物質の低減にも効果があります。
染物工場の脱色システムの例

廃液を汲み上げ、オゾン脱色装置にて脱色します。このシステムは脱色処理を3〜4回行うため、[モード1][モード2]のラインを設けています。廃液はこのシステム内を循環し、最後に[モード3]に入り、放流されます。

オゾン脱色装置 |

廃液脱色サンプル |
脱色装置は「45g/Hのオゾンガス発生器」を搭載しており、脱色処理能力は「20t/1日」です。 寸法は、幅850mm / 奥行550mm/ 高さ1600mmです。
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